古民家に詰まっている

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以下、2016年静岡新聞さんに掲載頂いた記事です。

古民家保存へ動的耐震診断 静岡県古民家再生協会 (2016/7/10 11:15)

日本の文化を伝える古民家住宅を後世に残そうと、県古民家再生協会(富田道明代表理事)が伝統工法に合わせた耐震補強方法の普及を進めている。熊本地震で改めて住宅の耐震化に注目が集まる中、富田代表理事は「伝統工法は揺れをいなす柔構造で、決して地震に弱いわけではない。適切な耐震補強で、古民家の文化的価値を損なわず、安心して住み続けてほしい」と訴える。

古民家に明確な定義はないが、同協会は玉石基礎の上に大黒柱を乗せる伝統工法で建てた築50年程度以上の住宅を対象にしている。一般的な耐震診断は文字通り揺れに耐える剛構造が基準。建築面積に対する壁の量を基に判断するため、開口部の多い古民家は著しく耐震度が低くなる。

同協会が取り組むのは、動的耐震診断で建物固有の揺れの特性を解析するやり方。診断方法は、地盤と建物にそれぞれ地震計を設置し、車両通過などで発生するわずかな振動の伝わり方を調べる。柱や梁(はり)の太さ、シロアリ被害の有無など、屋根裏から床下まで450項目をチェックする古民家鑑定の結果と合わせ、耐震改修の必要性を判断する。同協会中部支部の三ツ井仁支部長は「古民家には先人の知恵が詰まっている。一般住宅とは別の、伝統工法を理解した診断が必要」と指摘する。